インフォームドアセントは、小児や認知症など判断能力が不十分な患者に対して、理解可能な説明を行い本人の納得と治療参加を得るプロセスを指します。インフォームドコンセントが「法的同意」を前提とするのに対し、アセントは「本人の了解や黙諾」を重視する点が特徴です。
参考)インフォームドアセントとインフォームドコンセントの違いをやさ…

インフォームドアセントの定義は、「治療や研究に関する説明を、対象者の理解度に合わせて行い、本人が納得して参加する意思を示すこと」です。主に以下の対象に適用されます。
意外な点として、アセントは「法的義務」ではなく「倫理的慣行」として確立されています。インフォームドコンセントが医療法やGCP(医薬品の臨床試験の基準)で義務付けられるのに対し、アセントは「自発的な説明と同意取得」として位置づけられます。
参考)治験用語集|秋田大学未来研究統括機構 臨床研究支援オフィス
両者の違いを整理すると以下のようになります。
参考)インフォームドコンセントとは?弁護士がわかりやすく解説 - …
| 項目 | インフォームドコンセント | インフォームドアセント |
|---|---|---|
| 対象 | 判断能力のある成人 | 小児・判断能力不十分な患者 |
| 法的地位 | 法的義務(医療法・GCP) | 倫理的慣行(自発的) |
| 同意主体 | 本人 | 保護者+本人の了解 |
| 説明内容 | 完全な情報と選択肢 | 理解度に応じた簡易版 |
| 記録形式 | 署名入り同意書 | 説明記録+本人の反応メモ |
重要な点は、アセントが「黙諾」も同意の形式として認めることです。例えば、小児が説明を聞いて頷く、治療に自ら手を伸ばすなどの行動が「アセントの表明」とみなされます。
小児科での実践では、発達段階に応じた説明が不可欠です。具体的なコツを以下に示します。
参考)インフォームドアセントとは?国家試験対策でおさえるポイント …
意外な事実として、5歳児でも「治療の目的」を60%理解できるという研究があります。過小評価せず、年齢に応じた説明を試みることが重要です。
参考リンク:日本看護協会 インフォームド・コンセント用語解説 小児へのアセント適用基準と倫理的根拠が記載されています。
法的側面では、以下の点に注意が必要です。
参考リンク:医療法律相談 インフォームドアセントの法的意義 小児の拒否と保護者同意の衝突事例が解説されています。
精神科では、アセントの応用が特に重要です。統合失調症やうつ病で判断能力が変動する患者に対し、以下のアプローチが取られます。
課題として、精神科患者の「同意能力」の評価基準が施設間で異なる点があります。一部の病院では「MMSE(Mini-Mental State Examination)」などの認知機能テストを参考にしていますが、統一基準は未整備です。
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