
スルホニルウレア系除草剤は、雑草のALSを阻害してアミノ酸合成を止めることで枯らす薬剤群です。広葉雑草やカヤツリグサ科の一部に強く、少量で効きやすい点が特徴です。水田の一発処理剤に多く使われてきたため、実務では「効く薬」として定着しましたが、作用点が明確なぶん抵抗性の問題も起こりやすいです。cite
参考)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%8B%E3%83%AB%E5%B0%BF%E7%B4%A0
水稲分野でよく挙がる成分には、ベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、ハロスルフロンメチル、メタゾスルフロン、プロピリスルフロン、フルセトスルフロンがあります。これらは同じSU系でも製剤や組み合わせが異なり、使用場面も少しずつ違います。広島県の注意事項では、いぐさ・れんこん・セリ・くわいの隣接田では使用しないよう明記されています。cite
参考)https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/660600.pdf
SU系は作用点抵抗性の議論でよく取り上げられます。神奈川県の資料では、SU剤抵抗性はALSの1アミノ酸置換により獲得される場合が多いとされ、作用点変異による抵抗性として整理されています。これは「薬がない」のではなく、「標的が変わった」状態なので、同じ系統の薬を繰り返しても効きにくくなります。cite
参考)https://japr.or.jp/wp-content/uploads/shokucho-shi/50/shokucho_50-12_04.pdf
SU系で問題になるのは、コナギ、イヌホタルイ、アゼナ類などの抵抗性雑草です。外見だけでは判別しにくく、特定の草種だけがまとまって残る場合に疑われます。広島県の資料では、ほ場に1種類だけ大量に残り、他の雑草がほとんどない場合は抵抗性の可能性が高いとされています。cite
意外に見落とされやすいのは、SU抵抗性の問題が「薬剤選択」だけでなく「水管理の小さな乱れ」で見え方が変わる点です。広島県資料では、除草剤処理後1週間は落水や掛け流し灌漑を避け、湛水状態を保つよう求めています。つまり、抵抗性の有無を疑う前に、湛水深、漏水、散布後の降雨、補植の順序まで含めて確認しないと、現場判断を誤りやすいです。cite
参考)https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/427137.pdf
抵抗性雑草への対策は、SU系を続けないことが基本です。広島県の資料では、発生した年はMCPBやベンタゾンなどの中後期剤で密度を下げ、翌年は抵抗性雑草に有効な成分を含む除草剤を使う体系処理が勧められています。初期剤+一発剤、初期剤+中期剤のように作用機構を分散させる考え方が重要です。cite
参考)https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/nosui/files/H14-2.pdf
参考になる公的資料として、SU抵抗性雑草の判別と防除体系を整理した広島県資料が役立ちます。
広島県のSU抵抗性雑草防除資料には、現場での見分け方と体系処理の考え方がまとまっています。cite
水稲用除草剤の基本的な注意点を確認するなら、広島県の農薬使用上の注意事項も有用です。
広島県の水稲用除草剤注意事項には、湛水管理、飛散防止、隣接田への配慮が具体的に示されています。cite
SU系成分の理解を補強する一般的な解説としては、スルホニルウレアの概要をまとめた資料もあります。
スルホニルウレアの概要では、医薬と除草剤の両面を含む化合物群としての位置づけを確認できます。cite
【第3類医薬品】チョコラBBプラス 180錠