犬の急性膵炎では、さきほどまで元気にしていた状態から突然、激しい嘔吐や元気消失が見られるようになるのが特徴です。 初期によくみられる症状としては、以下の消化器症状が挙げられます。
特に嘔吐は9割近くの犬で食欲不振とともに見られ、膵炎の初期症状として最も頻度が高いサインです。 胃腸炎と症状が似ているため、初期段階では見逃されやすい病気の一つですが、一度発症すると激しい痛みや脱水、全身性の炎症を引き起こし、多臓器不全に至るリスクもあるため注意が必要です。
参考)犬の膵炎:初期症状と致命的リスクを解説 - PetVoice…
急性膵炎が重症化すると、以下の緊急性が高い症状が現れます。 膵臓の炎症が全身に波及し、播種性血管内凝固(DIC)と呼ばれる状態に陥ると、血小板が不足して内出血を起こしやすくなります。
参考)犬の急性膵炎(きゅうせいすいえん) - ヒロ動物病院|金沢市…
これらの症状が見られた場合は、急性膵炎の重症化が疑われ、一刻を争う緊急事態です。 すぐに動物病院に連絡し、受診する必要があります。重症例では全身の血管内で微小な血栓が形成され(播種性血管内凝固といいます)、それが血管内で詰まることで多臓器不全が引き起こされ、その結果亡くなってしまうこともあります。
参考)https://www.pochi.co.jp/ext/magazine/2022/05/vets-column2205.html
参考)https://www.medicalexpo.com/ja/seizomoto-iryo/kiwado-61180.html
アミラーゼやリパーゼの血中濃度が上昇することがありますが、これらの値が必ずしも膵炎に特異的でないため、他の疾患と区別する事がまず不可能です。 この膵特異的リパーゼとは、膵臓で産出される消化酵素であるリパーゼを検出し、膵炎では80%以上の症例で上昇すると言われています。
参考)実は診断が難しい!?犬の急性膵炎の症状と診断について – 湘…
膵炎の犬の食事では「低脂肪」がキーワードになります。 嘔吐などの症状をコントロール出来ているけれど、自力でのご飯を食べられない場合にはチューブを使った強制給餌なども勧められます。
参考)犬の膵炎の食事療法・栄養管理|低脂肪食の与え方作り方を獣医師…
参考)https://item.rakuten.co.jp/ashu/c/0000002399/
参考)犬の膵炎で食べてはいけないものは?食べられるものや改善方法を…
食事は嘔吐がおさまってから少しずつ、水や消化の良い低脂肪食を様子を見ながら与えていきます。 膵炎に配慮した療法食は、栄養バランスが調整されており、再発予防に有効です。 一般のフードの中から低脂肪ドッグフードを選ぶなら、脂質が10%以下であれば比較的低脂肪のフードといえます。
犬における急性膵炎(AP)に関する理解は進んでいるにもかかわらず、死亡率は依然として高く、27~58%の範囲にあると報告されています。 急性膵炎は発症から48時間以内に治療を開始できるかが予後に大きく関わります。
参考)犬の急性膵炎の重症度評価と治療について|重症度評価篇 – 湘…
参考)犬の膵炎(すいえん)食事療法ガイド|脂質制限の基準と「再発さ…
治療後に糖尿病や膵外分泌不全などの大きな病気が続発することがあります。 膵炎は、一度発症すると繰り返しやすい病気です。 点滴により循環血液量を維持することで膵臓への血流を保つ事が最も重要であり、多くの場合は入院による集中的な治療が必要となります。